【写真説明】八通関古道東段は花蓮県玉里の市街から省道18号線を辿り約10キロの距離にある南安ビジター・センターが起点になる。休日は相当数な車と人で賑わう。その駐車場に今は強化プラスチックで保護された「八通関越道路開鑿記念碑」が立つ。左写真がそれである。他方、このビジター・センターに至るにはその直前に卓楽橋でラクラク渓を渡るのだが、ビジター・センターのラクラク渓を隔てた対岸山中に右写真の「八通関越道路開鑿殉職者之碑」が立つ。日本時代の古道は、この碑の立つ辺りに降りてきていたのだ。後者の碑には日本人とブヌン族の殉職者二十一名の名が刻まれているが、碑文に建立の日付が無い。但し、礎石部分も含め建立当時の姿のまま未だに無傷のまま残存しているのは感動的である。
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