2023年07月08日

美濃古道−9:旗霊縦走(2)

Kodou-2914.jpg【写真説明】霊山と云うピークは複数箇所あり、筆者の方でそれらのネタを準備し読者の皆さんにシェアさせていただきと考えていたが、発展的な情報と云うには遠く、一般的な情報の押し売りになりそうなので冒頭でお断りしておく。市販の地図でカバーされるのは以下が一般的で、この他にも様々な形態のコンクリート製石柱が埋められており、それらを借りて山の頂きと看做し山名を提供する作業は戦後、台湾人ハイカー達に依り「遊び」として為されて来た。筆者は或る程度それら背景不明の石柱に反応する方だが、山登りに興味の無い者にしてみれば単なる古ぼけた石柱群に過ぎない:

1)霊山雷音禅寺−雷音寺を核とする霊場、林務局国家歩道霊山歩道の起点。
2)霊山歩道−林務局設営の国家歩道、雷音寺起点、人頭山迄の僅か1.5`に過ぎないが、月霊旗縦走路中のピーク中僅か二基の日本人埋定の三角点の一基が終点人頭山山頂にある。
3)霊山基点峰−台湾人の謂う基点峰とは、測量標準点のことだが、この一座頂上にある基点の測量との関係の有無は筆者には不明。
4)霊山東峰−最も新しい霊山のピーク。「新しい」とは最近頂上に転用出来る石柱を発見したと云う意味だと思う。
5)霊山(標高最高点)−霊山山域と看做される縦走路のピークの中の最高点。台湾サイトを見るとこの地点には頂上を示すマーカー等が残されているが、筆者が歩いた2016年当時は見た記憶が無い。見落としていないとすれば、この縦走路がハイカーで溢れ返るようになったのはつい最近のことだということだ。この地点の別名を旗尾山とも呼んでいるようだ。

今回掲載した写真は、筆者唯一の月霊(月光山-霊山)縦走時の霊山域の登山道脇の石柱で、最高点の北側、石柱には「承租人簡致」と刻まれているそうだから明らかに山登りとは関係無い。(続く)
posted by 玉山 at 11:37| 台北 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 美濃古道 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年07月22日

美濃古道−10:月霊旗縦走(7)−月光山(1)

Kodou-2916.jpg Kodou-2917.jpg Kodou-2918.jpg
【写真説明】月霊旗縦走路の内、西半分の「霊旗」間の紹介は終えたので、東半分の「月霊」間の紹介を行い、この国民的南台湾縦走路の紹介を了えることにするが、実際紹介するのは、「美濃古道」の部分で同縦走路の一部を紹介済みと云うこともあり、雙峰と月光山の二座のみだ。

雙峰はその名の示す通り双耳峰で美濃市街から良く見えている(左写真)。同写真手前の建物は日本時代の美濃警察分駐所警吏宿舎の復元、同地は美濃文創中心(美濃文化センター、ウィキペディアでの紹介は中文のみ)と呼ばれこの警察機関遺構を中心に再開発された区域で、美濃市街地の中では最も賑やかな界隈だ。美濃市街地と縦走路の近しさが感得出来ると思う。この頂上に至るには複数のルートがあるが、最も判り易いルートは、国家歩道指定の月光山歩道が月光山頂上へ至る稜線にマージする際、そのまま産業道路を歩くとその産業道路が雙峰頂上まで繋がっている。この産業道路は雙峰頂上に設けられた通信施設の建設・運用に供されたもののようだが、途中道路が大きく崩壊しているので、今は極上の登山者専用休憩所(中央・右写真)に変じている。雙峰頂上は月霊旗縦走路上には無いので、縦走路からのちょっとした空身の往復が必要だ。(続く)
posted by 玉山 at 08:58| 台北 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 美濃古道 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする