2013年07月27日

蘭嶼−11

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【写真説明】トビウオの料理三例。左写真は、一夜干しを上品な形で定食に仕立てた例、イラヌリミク村。中央写真は食い散らかした後の写真で申し訳ないが、唐揚げの例、イマウルッル村。右写真はトビウオの肉を具にした炒飯、表面に三片イワギヌ村。これら三枚を並べて見て、それにしても食べ物をおいしく撮るのは難しいものだとしみじみ。下掲写真はイラヌリミク村の海岸で採れた雲丹(うに)。
<トビウオ-2>
トビウオ、トビウオ漁、そしてトビウオ料理、トビウオを利用した食品は日本では相当ポピュラーである。。。と云うことを理解し始めたのは、初めて蘭嶼を訪ねた後だ。

蘭嶼と聞けばトビウオを連想する台湾人が多いと私自身が想像するのは、後壁往復のフェリーの甲板でトビウオを見付けては歓声を上げ、蘭嶼内の食堂でトビウオの唐揚げが供されればこちらも歓声を上げて写真を撮り始める光景を目にしたからだ。実際水揚げされるトビウオの漁獲量は対岸の台東の方が圧倒的に多いはずで、加えて台湾側では大掛かりな漁法に依って、ごっそり攫っていくはずだ。灯台下暗しであるが、日本でそうであるように、台湾本土でもトビウオはポピュラーな食材だと思う。

トビウオの漁期自体は二月から十月に渡る足掛け九箇月に及び、この間様々な所謂タオ族伝統の「飛魚祭」が挙行される。漁の最盛期は黒潮回流の関係で三月〜六月の四箇月間とされ、私が渡航した時も何処かの村で飛魚祭が催されていたのかもしれないが、元々注意もしていなかったので見逃している可能性大いにあり。尚、トビウオの到来を祭るのは台湾原住民部族の中でタオ族だけではなさそうだ。

前回の投稿で紹介した映画『等待飛魚』では、トビウオ漁を昼間やっていたが、これは映画撮影の都合上そうせざるを得なかったからだ。実際の漁は夜間に行われ、夜明け前までに、腹を割き内臓を取り出し塩水で洗い、一夜干しの準備を完了させるのが普通のタイミングだと云うのを目撃する機会あり。

私の好みから云えば、トビウオ料理イコール刺身なのだが、蘭嶼にそういう料理方法が無いのは明らかだ。但し、魚介類を生で食べる習慣はあると思う。というのは、イラヌラミク村で何か生で食べられる魚介類は無いか?と尋ねたら、何処からかすぐに天然物雲丹を持って来てくれた。下掲の写真がその現物、私には美味だったが、同行した台湾人はすぐに吐き出してしまった。

最も良く見掛けるトビウオの料理方法は、前述で紹介した一夜干しで、島内六村のあらゆる場所で割かれ吊るされたトビウオが、南洋の微風(そよかぜ)に文字通り舞っているのが見られる。私はこの風景は甚く気に入ったのだが、何も蘭嶼の専売特許では無い。「一夜干し」と「トビウオ」をキーに日本のネットで検索すると、自宅で作れるトビウオ一夜干しの紹介まで出て来て拍子抜けした。これらはそのまま供されたり、身を解(ほぐ)してトビウオ炒飯に化ける。どの食堂でも此処だけにしかない飛魚チャーハンだという宣伝文句を見掛けたが、違いは判らない。生のトビウオの唐揚げも食堂では定番、その他にもまだまだ種々の料理方法があるかもしれないが、日本のように内臓を漬け込んだような塩辛みたいなものは見なかった。(続く)


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posted by 玉山 at 00:00| 台北 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 蘭嶼 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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