2013年11月08日

八通関古道東段−9

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【写真説明】左写真は筆者が踏査した八通関古道東段の最も西側、トトクン駐在所跡で今はヘリポートのはずだが、ご覧のように草茫々。中央写真は、トトクン駐在所遺構の石垣。右写真は同駐在所跡に建てられた案内板及び指導標。本文記事最後に現地案内板の全訳を附した。下掲写真は同駐在所に至る古道上に横たわっていたキョンの新鮮な遺骸。右写真はカシン−黄麻間で見掛けた警告板!

[蕨(わらび)]→(2.45K、15.8K)[緑(みどり)]→(2.3K、18.1K)[トトクン]−(2)

山風からこのトトクンまで、トトクン駐在所跡地が最も広い。お蔭でこの跡地はヘリポートになっていたが、筆者が訪ねた時は草茫々、果たして当時本当にヘリポートとして機能していたのかしら?訝った。本文記事最後に附した現地案内板訳を参照して欲しい。何故特にここの駐在所敷地が広かったのかは筆者自身勉強が必要。

トトクン駐在所跡地手前で、古道上に新鮮な血液を散らした小動物の遺骸が横たわっているのに出遭った。活きていようが、このように死体になっていようが、台湾の山奥に分け入っても一般人が野生の動物に実際出遭える確率は非常に低い。それだけに幸運に感謝したのだが、遺骸の新鮮さが非常に印象的だった。

通り掛かったハイカーが、熊(台湾黒熊)に襲われたのではないか?と話していたが、飛び切りの食物を捨てて立ち去るだろうか?小動物は漢語で山羌、日本では「キョン」とか「ホエジカ」と呼ばれている。「羌」の発音は北京現代官話では「チャン」に近いが、「キョン」は台湾語発音だとの解説が日本版ウィキペディアにある。実際台湾人に発音して貰ったら「ギャン」に近い。別なもう一つの目と紛う大きな臭腺が特徴で上掲載写真でもそれが判る。台湾では野生だが、日本に生息しているのは外来だそうだ。ホエジカと呼ばれるのは独特の声で啼くからで、これは山中誰でも聞き分けられる。
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多土袞(トトクン):
ブヌン語の「totokun」は「松」の意味。日本時代には此地には駐在所があり、1922年6月13日に設置、1944年に廃棄された。海抜約1,550メートル、当時は約7名の人員が配置されていた。本駐在所からの展望は良好、今は建築物の遺構は全く残っていないが、跡地は広い為にヘリポートに利用されている。
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尚、上掲右写真に写る指導票だけを見れば、トトクン駐在所跡の次のマイルストーンは「抱崖(ほうがい)山屋」(抱崖駐在所跡)と錯覚してしまうが、この実際十キロ足らずの二つの駐在所間には、「山陰」、「カネカス」、「トサト」、「三四渓」、「谷洞」、「イホホル」という具合に正に当時はブヌン族管制の為の拠点が密集していたことになるが、八通関警備道全段の特徴だ。(続く)


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posted by 玉山 at 00:00| 台北 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 八通關古道-東段 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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