


【写真説明】南真我山登山口は当初は真我山登山口と勘違いしていた。この登山口から南真我山頂上まではほんの五分程度である。同登山口は平坦地で、且つ石塁が残るので筆者が勝手に日本時代の駐在所跡地と特定したに過ぎない。当たらずと雖も遠からずか?
筆者の手元にある『台湾全覧・百科地図集』では、南真我山と真我山の稜線上に引かれた六亀警備道上に日本時代の駐在所遺蹟の記載は無い。真我山と五公廟との間には四十六宿の亀山の記載あり。つまり、南真我山と大津間には、四十七宿坂下〜五十二宿草津の六駐在所が置かれていたはずだ。
今般の踏査で、茂林村を起点とする農道上並びに南真我山頂上に至る登山道上で、駐在所らしき跡地は三箇所確認出来た。その最初が南真我山登山口である。茂林村から南真我山登山口までは、ネット上で公開されている登山記録に頼ると4.5キロ、農道=旧警備道と云う保証は何処にも無いのだが、仮に1キロ毎に駐在所が設営されたとして、大津と南真我山登山口間に存在したであろう、北から五十二宿草津、五十一宿石部、五十宿水口は草莽の奥深くに埋もれていることにし、南真我山登山口を四十九宿、土山駐在所跡地と仮置きした。(続く)
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