2018年09月15日

八通関古道竹山段−10:鹿谷段−2

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【写真説明】南投県郷道56号線はそのまま清代開鑿の八通関古道がベースになっていると言っても良さそうだ。鹿谷市街地と山越えで濁水渓岸の信義市街地を結ぶ、全長24キロ。鹿谷を出発、南投県の烏龍茶の名産地として知られる凍頂への登り口を過ぎると前方に麒麟山と呼ばれる低い山が見えて来る。郷道はその山の西側を巻くが、南北に各々廟堂があり、この麒麟山頂上を経る登山道で結ばれている。北側のそれは萬善堂(左写真)と呼ばれる小さなものだが、北側の廟堂は開山廟(中央・右写真)、光緒9年(1884年)創建、従って、八通関古道開鑿後の創建、しかも、この場合の開山は「開山撫番」ではなく、開墾、開拓の意味が強い。それでも開山の意気込みが伝わる。

鹿谷市街地内に県道151線から東側に分岐する、南投県郷道56号線があり、南下、鹿谷郷の名峰、鳳凰山の山裾へ向かう。郷道56号線の実質的な終点は通称鳳凰谷鳥園、正式には国立自然科学博物館鳳凰谷鳥園生態園区である。以前は台湾内の著名な定番行楽地だったらしいが、九二一震災後閉園している間に寂れ、今は開園しているが往時の人混みは無いと謂う。筆者も一度だけ入園したことがあるが、再び入園しようとは思わなかった。何故、このような不便な地に行楽客の為に鳥類センターなど拵えたのか?大いなる疑問なのだが、鳳凰に引っ掛けたのかもしれない。実際、鳳凰山一帯は台湾大学実験林であり、日本時代は何處かの帝国大学の演習林だったかもしれない。

先に実質的な終点と書いたが、この鳥類センターの料金所が郷道56号線を占拠しており、入園の意思が無ければ、その旨係員に告げた上で、更に同自動車道を進むからだ。その先には鳥園管理センターがあり、その入口脇に、清代八通関古道上の最大古蹟「萬年亨衢」碑がある。其れ故、この地点まで郷道56号線は凡そ八通関古道を襲ったと考えられ、その先、山越えし最後は濁水渓岸の信義市街地に降り立つ同自動車道の部分も同じであろうと最近になり気付いた。但し、全線を通じ走り通したことはないので、今回は萬年亨衢碑地点までの紹介とする。

鹿谷市街地から萬年亨衢碑までの郷道56号線沿線の名所旧跡を順に並べると次の通りである:鹿谷→凍頂→麒麟潭→開山廟→麒麟山→鳳凰山寺→鳳凰谷鳥園→萬年亨衢碑。この内、直接八通関古道開鑿に所縁のものは、鳳凰山寺と萬年亨衢碑なのだが、八通関古道西段カテゴリーの中で紹介済みなので、麒麟潭・開山廟・麒麟山を古道開鑿との関わりの中で紹介する。(続く)
posted by 玉山 at 00:00| 台北 ☀| Comment(0) | 八通関古道‐竹山段 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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