2019年04月13日

哈盆越嶺古道−1

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【写真説明】左写真は新北市烏来区福山村内で見掛けた「哈盆」と「阿玉」(前回投稿「桶後越嶺古道−5」で紹介済み)の記載がある看板。阿玉は同区孝義村の日本時代の旧名。但し、同看板に何故二つながら並んでいるのか?その由来は分からず。中央写真は村内に立つ観光用指導標。「福山植物園」の方向が古道入口である。左写真は同村内の福山1号橋の袂にある哈盆越嶺古道登山口付近の案内板。実際は卡拉莫基歩道の入口で同写真右奥に赤い鉄製の手摺が見えている。

哈盆越嶺古道は既に紹介したように烏来山区三大古道の一つ、既に紹介済みの福巴古道、桶後古道と同様台湾では人口に膾炙した古道である。もう一つの特徴は東側起点が台湾最大の植物園である福山植物園に抜けられることである。同植物園は新北市烏来区と宜蘭県員山郷の境界に位置し行政院農業委員会林業試験所の管轄下にある。とは言っても入場料無料と云う訳にはいかない。

桶後越嶺古道を踏査した翌日、2011年元旦に踏査した。

古道全長は7`とも9`とも。筆者が現地で見た指導標だと後者か?西側起点は福巴越嶺古道北側起点(実際近接している)と同じ、新北市烏来区福山里福山村である。タイヤル族の集落で、日本時代のリモガン社(現在は李茂岸等の表記)である。哈盆越嶺古道の西側起点が通常のハイカーの入口となるが、最初の2`程は卡拉莫基(カラモチ)歩道と名付けられた段で、林務局管理からは切り離されている模様で、哈盆古道との関係が判り難いが、同古道の一部の筈だ。すると上記の古道全長は9`から11`、いずれにしても長丁場と云うわけではない。しかも古道は烏来温泉街に流れ込む南勢渓に沿い高低差が殆ど無い具合に開削されている。筆者自身はカラモチ歩道を経て古道6`地点で引き返して来た。日帰りが基本だったので往復約16`に調整したのだが、朝7時過ぎに出発、昼過ぎ3時頃に福山村に戻って来た。

さて、「哈盆」の出所が未だに不明である。試しに日本のサイトで「ハブン古道」で検索したら「雪山山脈」の日本語版の「古道」の項に出て来た。参考までに全文を掲載すると以下の通り:

「雪山山脈には多くの古道が確認されている。主なものとして最北辺の隆嶺古道、亀媽坑古道、草嶺古道、石坑古道、北宜古道、跑馬古道、桶後越嶺道、ハブン越嶺道、中嶺古道、スマングス古道などがある。このうちハブン古道や中嶺古道などは、タイヤル族の集落間の連絡用として使われている。このほか、雪山山脈の古道として、福巴越嶺道、角板山古道、鹿場連越嶺道、サカヤチン古道、北坑渓古道などがある。」

「哈盆」が日本時代の「ハブン」の漢音訳なのは想像出来るが、筆者の手元にある『日治期五萬分一―臺灣地形圖新解』でも見付けられずにいる。これは「カラモチ」も同様である。(続く)
posted by 玉山 at 00:00| 台北 ☔| Comment(0) | 哈盆越嶺古道 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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