2020年08月29日

出関古道−1

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【写真説明】左写真は苗栗県中でも著名と思われる聖衡宮、台湾小百岳の一座関刀山への登山口への格好の道標(みちしるべ)である。出関古道は、この聖衡宮がその脇に鎮座する苗栗県県道130号線で交差、便宜上東西段に分けられているが、中央写真は県道脇の東段起点附近の賑わい。右写真は、逆に出関古道西段、即ち関刀山登山道入口である。

久々に新たに紹介する古道カテゴリーを設けた。専ら台湾小百岳を目指す登山に終始する今日この頃、登山道イコール古道、或いは登山道と古道が交錯しているのでれば、筆者にとっては未掲載の古道を紹介する意味では有難い。

今回紹介する出関古道は、元々は苗栗県下の四郷、即ち、公館郷、大湖郷、銅鑼郷、三義郷に跨る道路で、日本時代の開鑿だそうだ。北側起点が公館郷出磺坑、南側起点が台湾小百岳の一座、関刃山になるので、出関古道と呼ばれているのだが、これ以上の古道の由来を台湾ネット上では探し当てられなかった。北側起点に関しては、以前『出磺坑古道(法雲寺古道)』として紹介済みで、その付近から南側には中油専用道路と記載された産業道路が複数開鑿されているので判り易いが、南側起点が何故関刀山になっているのか?は謎である。上記の中油専用道路以南も産業道路は錯綜としており、地図上には、油井、シリカ鉱物鉱山が点在しているので、鉱業関連の産業道路を整備して古道と為したとしか推測せざるを得ない。

上述の南北起点間の距離は20`程度あったそうだが、今現在古道として整備されている部分は、南部の全長6.5`程度、その北側起点は、大湖郷十份[山|東]、南側起点は関刀山である。更にこの6`を古道が苗栗県県道130号線と交差する部分で便宜上切り分けて、そのまま関刀山への登山道となる2.5`部分を西段、残り4`を東段と呼んでいる。この古道と県道の交差部に聖衡宮と云う非常に著名な廟があり、三義市街地から諸所標示板が取り付けられているのだが、何故著名なのか?は判らず。関刀山に登ろうと思えば、この廟を目指せば良いのでハイカーには便利この上無し。この為、西段をわざわざ「聖関段」と呼ぶ向きも有り。

普通の行楽客が皆この聖衡宮を目指すわけでは無い。この廟の周辺が「大湖薑麻園休阡_業区」(通称「薑麻園」)為る観光スポットになっているからである。「薑麻」とは日本では見られない漢字であるが、「生姜」(ショウガ)の事であり、実は「薑」は「姜」の異体字である。では、「薑麻」とは何かと謂うと、生姜のことであり、麻が付いているのは客家語と関係あるらしい。いずれにしても、当地は生姜の産地と謂うことである。

この薑麻園の聖衡宮の上部には遊歩道が付けられておりその一部が出関古道東段に繋がるのだが、遊歩道を含む山塊は雲洞山(標高845b)の無基点峰、そこに起立する円筒形の眺望台は、夜景と雲海撮影の格好のスポットになっているようで、夜を徹して撮影に励むのかどうか?螺旋状の階段に場所取りの為に多くの三脚が立て掛けられているのには驚いた。雲洞山は丁度関刀山と対峙する形になる。以上で出関古道に関してはあらまし語り尽くした感があり、次回以降は写真を中心にした紹介となる。(続く)

posted by 玉山 at 00:00| 台北 ☁| Comment(0) | 出関古道 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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