2013年09月14日

八通関古道東段−1

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【写真説明】左写真は花蓮県玉里市街地郊外、同県卓渓県玉山国家公園南安ビジターセンター脇にある警察署、八通関古道を複数日に渡り歩行する場合はここで入園証を提出、且つ入山証を取得する必要がある。プレートに写る山は、ビジターセンター前を流れる楽々(ラクラク)渓越の山々の稜線、それらも八通関古道に因む。中央写真は、省道30号線の終点、即ち、八通関古道東段出入口である。右写真は、古道を1キロ程入った地点にある里程標、「瓦拉米」とは「わらび(蕨)」の日本語を漢音訳したもの、「歩道」とは中央写真に写る地点である。

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2013年09月21日

八通関古道東段−2

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【写真説明】八通関古道東段を歩き始め最初に遭遇する日本時代の遺物は山風駐在所跡、案内板が立ち、かなり広い平地は公園仕立てに整備されているので見逃すことは無い。但し、当時の面影を探そうとしても石垣ぐらいしか見当たらない。上掲写真はそのような山風駐在所跡の三枚。そこを過ぎて暫く進むと、がっしりとしたコンクリートの橋柱に支えられ、どっしりとした出立でハイカーを迎える山風橋に出遭う。その下の岩場を滝が洗う。上掲左写真に写る案内板全訳を最後に加えた。
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2013年09月28日

八通関古道東段−3

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【写真説明】佳心(カシン)駐在所跡の何に驚いたかというと石垣の精緻さと高さである。古道東段を蕨まで辿ったのは2008年であるが、その後、この石垣の見事さは何時も頭の隅に引っ掛かっており、そのイメージが引っ張り出されたのは、2011年にMSM産経フォト−「雲海に浮かぶ天空の城」を見た時であった。「天空の城」とは兵庫県朝来(あさご)市の竹田城跡、朝来市の公式サイトに詳しい解説があるが、参考までに概要を本記事下に抜粋しておいた。同時に、カシン駐在所跡に附された中国語・英語の案内板解説の全訳を付け足した。

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2013年10月05日

八通関古道東段−4

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【写真説明】日本時代、原住民に依り馘首された巡査、警察官等の遭難碑・慰霊碑の類は、いまだに台湾山中に多く残るが、サイズと保存状態の良さでは、「カシバナ事件殉職者之碑」が第一等だと筆者は考えている。八通関古道東段入口から約9キロの地点に位置している。「日経ギャラリー」2009年7月号(NIKKEI GALLERY Vol.74)掲載写真は2008年2月当時筆者が撮影した中から一番見栄えの良さそうなものを選んだので、そちらも参考にして欲しいが、今回の投稿には、碑が現存する場所手前の古道の景観と碑そのものが、古道から僅かばかり土盛した場所に起立している様子を掲載した。本文記事下の掲載写真は、古道東段蕨歩道全長14キロ間で少なくとも二基現存する「台湾総督府交通局遞信部」基石の刻字拡大、その基石全体写真は過去「蘇花古道−21(大南澳越嶺段−4)」で紹介済みである。

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2013年10月12日

八通関古道東段−5

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【写真説明】左写真は、黄麻駐在所跡。中央写真はその遺構の中にある貯水槽跡か?右写真は同駐在所脇を通る古道がカシバナ事件殉職者之碑方向へ抜けていく辺りに残る駐在所遺構、石垣と階段。下掲写真は、同駐在所跡に掘り出され放置されてあった日本時代の瓶、「サクラ」の銘あり。

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2013年10月19日

八通関古道東段−6

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【写真説明】左写真は八通関古道東段入口から丁度10キロ地点、山風入口を背にして古道左側上辺りに駐在所は存在したのだが、定位置は確定出来なかった。中央写真は同地点で見付けた駐在所遺構の一部らしき石垣。右写真は、蕨側を背にして古道入口方面を望んだ。右写真では桃林駐在所跡は右側。下掲載写真は、蕨歩道を山風入口に戻る際、黄麻2号橋→桃林駐在所→黄麻1号橋の順で辿るが、桃林を過ぎ、1号橋手前の古道の景観とその石壁に置かれた猿の頭骨。

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2013年10月26日

八通関古道東段−7

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【写真説明】左写真は蕨駐在所跡へ導かれる木立と古道。中央写真は、日本時代の蕨駐在所跡地に建てられた山小屋。当時撮影した当該山小屋の写真はこれ一枚のみ。外部の水タンクとか小屋内部の様子を撮影した記憶があるのだが、何故か見当たらない。右写真は蕨山小屋の外側壁に貼られたアドレス・プレート、当該地の正式な地名と番地になる。

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2013年11月02日

八通関古道東段−8

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【写真説明】左写真は蕨駐在所から緑駐在所へ向かう古道の一風景。中央写真は緑駐在所跡。現地に案内板等は無いが、曾て建造物が存在したことが即座に看て取れる平地(ひらち)になっている。右写真はその緑駐在所を過ぎて更に西側へ歩を進めた古道脇に立つ六名の無傷の殉職者の碑。

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2013年11月08日

八通関古道東段−9

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【写真説明】左写真は筆者が踏査した八通関古道東段の最も西側、トトクン駐在所跡で今はヘリポートのはずだが、ご覧のように草茫々。中央写真は、トトクン駐在所遺構の石垣。右写真は同駐在所跡に建てられた案内板及び指導標。本文記事最後に現地案内板の全訳を附した。下掲写真は同駐在所に至る古道上に横たわっていたキョンの新鮮な遺骸。右写真はカシン−黄麻間で見掛けた警告板!

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2013年11月16日

八通関古道東段−10

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【写真説明】八通関古道東段蕨歩道上で出遭った一葉の可憐な蘭の花を紹介したく、記事をもう一つ起こすことにした。野生蘭に興味があれば台湾は正に宝庫である。筆者が台湾山中で出遭う蘭は、取り尽くされた後の商品価値の無いもののみの生き残りか?或いは、台湾政府の保護政策と啓蒙活動が大いに幸いして絶滅し掛けていたものが復活した結果か? いずれにしても、まるで人間を含む動物から隠れるように、将又見下すように存在していた。右写真は古道沿線で見掛けた普通種と思われる野生蘭。

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2013年11月23日

八通関古道東段−11

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【写真説明】本カテゴリーの記事は前回で一旦閉じたのだが、何か足りないな?と感じ当時撮影した写真を眺めていたら、これまでの記事・写真は日本時代の駐在所跡地の紹介に忙しく、読者の皆さんへ対し肝心の「古道美」の露出が少な過ぎたのではないか?と思い始め、もう一回記事を起こすことにした。記事を起こすと云うより、写真を並べたと言った方が良い。実際の古道の様子は当時かなりの枚数を撮影したが、今回の選定は、人文風景たる古道沿線に残る日本時代の石塁との組み合わせを選定基準にした。この一段の沿線の自然は実に瑞々しいのだが、その一端を感じ取って貰えれば嬉しい限りだ。(終り)

(上段左)山風−カシン:路側石
(上段中)カシン−黄麻:石橋
(上段右)桃林−蕨:白樺林
(下段左)桃林−蕨:開鑿
(下段中)桃林−蕨:路側補強状況
(下段右)桃林−蕨:「空中に浮かぶ蘭」の在り処

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posted by 玉山 at 08:38| 台北 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 八通關古道-東段 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする