


【写真説明】安通越嶺古道の西側起点を安通温泉と紹介されることがある。玉里市街地の東側に掛かる玉里大橋で秀姑巒渓を渡り、省道30号線が海岸山脈を登り始める袂、同省道北側に小さな今は瀟洒な温泉街がある(左写真)。日本時代の玉里温泉である。その温泉街入口付近に贅沢な造りの「安通温泉大旅社」が構える。「安通温泉旅舎」として花蓮県の歴史建築に指定されている(中央・右写真・下掲)。これらの写真は2010年に撮影したものだが、今現在も温泉街の規模は変わらない。花蓮県内には瑞穂、紅葉と日本時代開発の温泉街があるが、安通を含め、花蓮県三大温泉と称されている。その中でも日本家屋の復元・模造状態は安通温泉大旅社は第一等である。筆者自身はまだ玉里温泉の湯を堪能する機会を逸したままなのだが。
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