2020年04月04日

火炎山古道−1

Kodou-2223.jpg Kodou-2224.jpg Kodou-2225.jpg
【写真説明】火炎山への登山口は数箇所あると思うが、国道1号線高架下に位置する最南端の登山口が最もポピュラーである。通常はここから直ぐに火炎山南稜に取り付き、頂上に至った後は、南鞍古道、又は北鞍古道を利用し下山、往路は一切辿らず同じ登山口に戻って来る所謂O線登山が一般的だ。往復6`強、山行時間は3時間が標準らしいが、筆者は少なくとも5時間近く掛けたはずだ。登山客専用駐車場(有料)脇から直ぐに登山道に導かれいきなり南稜に取り付けるので筆者は非常に気に入っている。
[写真をクリックして拡大] 本文へ...
posted by 玉山 at 00:00| 台北 ☁| Comment(0) | 火炎山古道 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年04月11日

火炎山古道−2

Kodou-2226.jpg Kodou-2227.jpg Kodou-2228.jpg
【写真説明】先ずは火炎山の核心たる悪地地形では無く、緑豊かな南稜の登山道風景(中央写真)を紹介する。登山道沿いに露出する卵石(右写真)は、これまで紹介した苗栗県の古道上に典型的に観られるものである。火炎山を構成する地層、岩石についての解説は台湾ネット上に幾らでもあるが、筆者は地質マニアでも無いので全く手に負えない。従って、この投稿記事ではウィキペディア中国語版の「台湾地層」等から引っ張り出した以下の短い説明で勘弁して欲しい―火炎山は南北29`、東西14`に及ぶ苗栗丘陵の最高地点である。同山を形成する地層は頭嵙山層に属し上部層は礫岩主体で、砂岩層に挟まれ、下部層は砂岩主体である。上部層の露出した礫岩が最大の特徴である。当該地層は更新世期に二段階に渡り形成さた。厚みは400b〜3`。頭嵙山層は北は台北から南は恒春半島まで広く分布する。尚、頭嵙山は台中市にある標高859bの台湾小百岳の一座。尚、左写真は登山道口から十分も歩かぬ内に遭遇する南火炎山三角点、標高250b、正式には台湾総督府土地調査局が埋定した図根点(四等三角点)、点名は「伯公坑山」と思われる。既に百年を超えた古蹟である。(続く)
posted by 玉山 at 00:00| 台北 🌁| Comment(0) | 火炎山古道 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年04月18日

火炎山古道−3

Kodou-2229.jpg Kodou-2230.jpg Kodou-2231.jpg
【写真説明】火炎山南稜の登山道は悪地地形の核心部である、通称「大峡谷」(グランドキャニオン)の東側沿いに開削されており、当初はこの悪地地形西側を東側から望むことになる。望むと云うより覗き込むと云う表現がぴったりである。その悪地地形に遭遇するのは登山道口から凡そ500b過ぎの地点(左・中央写真)からである。その後は、煉瓦色のモザイクと紛う悪地地形を高度と角度を変えながら文字通り堪能することになる。右写真は悪地地形を構成する典型的な礫岩の例である。登山口からの距離が500bから2,000bに沿った範囲が火炎山悪地地形の核心部となる。今回は先ず1,500b附近迄の悪地地形景観を多少大判の写真で紹介する:
火炎山悪地地形景観-1
火炎山悪地地形景観-2
火炎山悪地地形景観-3
火炎山悪地地形景観-4
火炎山悪地地形景観-5
(続く)
posted by 玉山 at 00:00| 台北 ☁| Comment(0) | 火炎山古道 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年04月25日

火炎山古道−4

Kodou-2233.jpg Kodou-2234.jpg Kodou-2235.jpg
【写真説明】左・中央写真は、登山道途中の竹を利用したベンチと階段、礫岩の風景に馴染んだオブジェだと思う。右写真は、大峡谷(グランドキャニオン)、即ち、悪地地形の最高点へ至る最後の登り。今回も前回に引続き悪地地形のハイライト部分を大判写真で紹介する。「景観-10」が最高点からの俯瞰。丁度一週間前の04/17にその地点から登山者一人が撮影中に落下、死亡事故が発生した。
■火炎山悪地地形景観-6
■火炎山悪地地形景観-7
■火炎山悪地地形景観-8
■火炎山悪地地形景観-9
■火炎山悪地地形景観-10
(続く)
posted by 玉山 at 00:00| 台北 🌁| Comment(0) | 火炎山古道 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年05月02日

火炎山古道−5

Kodou-2237.jpg Kodou-2238.jpg Kodou-2239.jpg
【写真説明】大峡谷を過ぎると登山道は僅かに北東側に折れ、火炎山山頂下迄約1.5`強、登山口からだと3`強の距離となる。この間、筆者手元の市販地図『台灣全覧』に依ると、西側からの一本の古道、「香茅古道」が火炎山登山道と合流することになっているが、三叉路を特定出来ず。頂上下は気持ちの良い広場(左写真)になっており、ここから東側に下り登山口に迂回する別の登山道が付いており、「南鞍古道」と称されているようだ。広場か頂上迄は5分程、地籍三等三角点が埋定され、東側の眺望が効く(右写真)。頂上から更に同写真に写る小山越しに登山道は続いているのだが、これは「北鞍古道」の一部か?或いは、南鞍古道と北鞍古道間の連絡道なのか?判然としない。隔月誌『台灣山岳』ではこれら二本の古道は火炎山主稜を横断する越嶺道の扱いになっているが、市販地図『台灣全覧』では、東側のみの扱いだ。(続く)
posted by 玉山 at 00:00| 台北 ☁| Comment(0) | 火炎山古道 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年05月09日

火炎山古道−6

Kodou-2240.jpg Kodou-2241.jpg Kodou-2242.jpg
【写真説明】雨が降り出したこともあり、前回掲載した写真に写る、火炎山頂上から続く小山を乗り越す登山道に入るのは止めにして、頂上下広場から直接下山する南鞍古道を辿った。軈て、この古道は、前述の別な登山道と合流するのだが、その合流地点に二つの古道名を明記した標示板が立っていた(左写真)。この標示板が火炎山中の登山道の一部が古道であるとの唯一の証左と云うことになる。中央・右写真は合流地点から下山口迄続く登山道=古道の景観。油桐の開花時期は嘸かし豪華な回廊になろうかと思いながら、初めての火炎山登山を終了した。(続く)
posted by 玉山 at 00:00| 台北 ☁| Comment(0) | 火炎山古道 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年05月16日

火炎山古道−7:香茅古道

Kodou-2243.jpg Kodou-2244.jpg Kodou-2245.jpg
【写真説明】火炎山主稜西側山裾にある香茅古道出入口を探し出すのは骨が折れた。火炎山主稜は東側苗栗県三義郷西湖村と西側同県苑裡鎮南勢里の境界を形成しているが、香茅古道出入口は南勢里の郷道46号線上、社ュ坑と云う小さな集落脇にある。この郷道に入り込むのに苦労した。ここに掲載した写真はその古道出入口附近の景観と古道の風貌である。
[写真をクリックして拡大] 本文へ...
posted by 玉山 at 00:00| 台北 ☁| Comment(0) | 火炎山古道 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする