
【写真説明】今回から新たな古道紹介に移る予定だったが、虎頭埤のバックアップとして建設されたダムがその北側に存在することを知り最近実地検分に出掛けたので、簡単に報告しておく。バックアップとは虎頭埤の水量が乏しい時に放流すると云う意味であろうが、このバックアップ・ダム、鹽(塩)水埤と虎頭埤とは繋がっており、鹽水埤から虎頭埤へ放流されるのか?或いは鹽水埤は独立したダムで虎頭埤と同じ灌漑水経路に放流されるのか?そこら辺りまでは調査未達。二つのダムの地理的関係はこの
俯瞰図を参照にして欲しい。いずれにしても、どちらのダムも、現在の台南市の行政区画内で完結し台湾海峡に流れ込む鹽水渓の支流を堰き止めたものであるが、八田與一の嘉南大圳が完成した後は、灌漑水配水システムの機能性は減衰していったそうだ。手元の地図では鹽水埤の周囲に車道があり、然程苦労せずとも行着けると踏んでいたが、鹽水埤に北側からアクセスした関係で、台南市郷道を離れてから埤畔に至るまでの数`の車道は、バイクが対抗して来ても同時通行は不能、釣客が車で入り込んで来たら逃げ場皆無、おまけに、右写真に写る警告板二基を目撃、実に緊張のしぱなっしで、現地に着いた後も、復路の心配ばかり、ここに掲載した写真(何れも埤北畔から南畔を望んだものであることを事後Google Mapで確認)撮り終わると、中央写真奥に写る閘門は確認せずに帰途に就いた。埤面には太陽電池発電用のパネルが浮かんでいたが、一体全体機能しているのかどうか?と云う疑問より、これらのパネルをどう運んで来たのか?と云う疑問が先に立った。結果は往復路で各々一台のバイクと行き当たっただけで済んだ。尚、台湾人なら「鹽水」と聞けば、同市鹽水区の旧暦一月十五夜の気違い染みた年中行事「蜂炮」を想起するが、この鹽水と云う地名と鹽水渓はどうも関係ないようだ。(終り)
posted by 玉山 at 00:00| 台北 ☁|
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『水の古道』虎頭埤
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