


【写真説明】出雲山林道脇から小さな登りとなる登山道はそのまま旧警備道なのか?という質問に対し、イエスと言える証拠は、直ぐに遭遇する短い所謂「浮築橋」(左写真:筆者の背中が掛川方面)である。その幅は2b50a程度もある。殆ど崩壊しているのだが、名残り(下段右写真)はある。未だにこの道路構造を日本語で何と言うのか判らない。「自然石に依る路肩擁壁」だろうか?台湾ではこのような石積みの壁は駁砍と通称しているが、筆者のブログでは今後も石塁とか石垣とかの単語を用いることにする。狭い尾根状の坂道を登り切るとそこはもう掛川分遣所(中央写真、右側が警備道、分遣所跡地は左側上方と推定)である。登山口から約300b、15分も掛かっていないはずだ。小さな分遣所だったらしく、駐在所を囲む石塁も見当たらず。右写真はその坂道を登り切る直前に露出していた当時日本人警吏・眷属が消費していたビン類、ハイカーが掘り起こしたものだ。分遣所跡地と思しき平坦地の中に、四周を精緻な石積で囲ってある用途の判らない掘り込みを見付けた(下段右写真)。尚、出雲山林道脇登山口から見附山までの警備道線はこのダイヤグラムを参照。(続く)


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